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sleeper send

1.09.2013

DMの気持ち

ウチのデザインで年内最終納品、新年一発目発信をキープし続けるのは飯塚のショップ“Funky Phantom”様。いつもありがとうございます。
いつもおまかせで好きにさせてもらってますが、今年の年始セールDM。
(3日間のメンバース限定セール、とは言え15日までセール中。メンバー以外も?)




デザインもですが、今回それより見てほしいのは印刷によって出た質感。見ると言うより手に取って感じてほしいし、もしかして誰も気がついていないから、ちょっと伝えときたい。



オンデマンド印刷ならではのインキ感が、ちょっと特別なDMを刷り上げる。
これは、紙が機械を通り刷込みされる際、オフセット印刷ほど圧力がかからない為に出るトナーの載り具合、それに紙のマット質とトナー独特の照りも合わさり、若干の凹凸が生まれた結果。
データ上の色濃度でも変わってくる、CMYKのパーセンテージが高ければトナーはその分載ってくる、その差を利用する。
これを故意に出すことで、ほんの少しの“特別”をかもし出す。

カモシダ〜ス!(笑
なんてカッコつけて説明しても誰も気がついて無いのほどミニマムな話でございますが、オンデマンドでもオフセット印刷でも、印刷物の良さは必ずどこかに出ます。ちょっとした違いは色んな部分で出せます。もちろんデザインありきでそれらが生かされるわけですから、僕も考えます。
こだわってDMを作るSHOPがあって、もらって嬉しい顧客様がいる以上、ファッションやセンスを売るお店なら忘れちゃ行けない価値観の形容だと思います。

それにしても、DMを郵送で送るような形態のお店もだいぶ減ったのかもしれませんね、ツールはいくらでもありますもんね。でも“お知らせ”を通知するのに、わざわざ郵送するのはその行為の裏の、“気持ち”まで読まれる可能性はあります。デジタルとの違いは多いにあります。

よけいなことですが、10年以上前に一度だけ買い物をした洋服屋からいまだにDMが届きます。しかし、そのDMのダサさ、味気なさと言ったら毎回笑いが出ます。
献身的とは思いませんね、数打ちゃあたるとでも思っているのでしょうか?
一度きりの買い物で、縁も何もありませんのでむちゃくちゃ言ってスミマセンが、そんな実質的距離より遠いお客様に事伝えるツールこそが印刷物だと思います。
例えばソコから、ピンクチラシみたいなのが送られて来たら、匂い付きで、さらにそれがデザインなら、間違いなく反応するね、動くかもね、気持ちもアソコも。
失礼。