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sleeper send

4.20.2012

lifework




“JUXTAPOZ”はホットロッドやストリートアートなど、サブカルチャーマガジン。見る程、気持ち悪い美しさや複雑な気分を掻き立てるアングラコンセプトが、言わずとも自分も好きな分野でまさにその代名詞。
アートブックはため息モンの内容だから、ウチにおいてるヤツを口を開けて鑑賞いただいてかまわない。知らんヤツはお断りしますけど。

今度の“JUXTAPOZ”はエド ・ロスだった。誰でも知ってるだろうキモいネズミの生みの親ね。“R.F.”は僕も19歳頃からType-1に乗ってCal Lookを知ると必然的に目にしていたし、描いた人よりその存在の有名さは天下一品だったわけだけど、当時はなぜそれが良いのかわからなかったし、それをアートとして認識するのは時間がかかった。
少し時間が経って、デザインとか自分の仕事とかに自己意識を注ぎだした頃、ネットで初めて“JUXTAPOZ”を買った。ほしいイラストやデザインの手法やスタイルがどこを探しても無かったから、闇雲に手にした中にそれがあった。ちょうど10年前の号だった。
今では感覚的にそれらの文化を含めるアートを多少理解できるようになってきたし、そのメカニズムみたいなモノが、それ以外の芸術の「どうしてそれがアートなの?」って疑問を直感的に解いてくれているような気がする。
たぶん、この雑誌をなめるように読めばもっと多くを語れそうだけど、語る必要なんて無いし、あいにくの洋書(英語)だから感覚だけ、最近ではますますこの感覚が先行して制作に良い影響を受けているが、パクっちまっては元も子もないので感覚だけで十分だ。地道に自分自身を追求する事にしている。


自由な立場で仕事をしていても、普段の商売は“お客様”感性が優先。人のセンスはそれぞれだから、自分の感覚だけで勝負するのは難しい。誤解を恐れずに言えば、サブカルやアングラ、究極“アート”ってな〜にって物件だってある。それでも自分の感覚を信じてもらい制作するわけで、好きな事が出来るだけ僕はありがたい。さらにはその毎日の業務の中で湧くアイデアをカタチにして自身の制作を続けたい。それを待ってくれてるライバルとの付き合いが楽しい。だから、アートで食うってことが夢になる。

根本的には10年前と何も変わっていない、夢を追っているだけだ。今はそれを追求する為の環境ができはじめているって分、刻み刻み夢を叶えてるのかも。常に、あとは自分次第だってこと、夢を追っかけるのは最高だ。先は長いからね。